最近、アイリッシュフィドル を習いたい。という方からご連絡をいただきました。
アイリッシュフィドル はみなさんご存知でしょうか?
いわゆる"フィドル"は、アメリカのカントリーミュージックなどでも演奏されているあの、少しくだけた感じのヴァイオリンのことです。
正確にはアイリッシュフィドルとは別のものですが、
どちらもクラシックのヴァイオリンとは微妙に、いやかなり?違いがあります。
フィドル の演奏法を調べると、クラシックでは「ダメです」とされてる弓や左手の持ち方が、フツーに使われてたりします。
そう、別にそれでも弾けるんだから、良いじゃん。とばかりに。
普段レッスンで大人や子供たちに細かく、手首まっすぐして、などと言っている事が、フィドル やジャズヴァイオリン界では別に問題なかったりします。
もちろんこれは、クラシックヴァイオリン では要求されるアクロバティックな技術難度が違うからなのですが、、
こういうポイントは、実に示唆に富んでいると思います。
そういえば、留学していた時にヨーロッパの学生は、日本の学生に比べてクセの強い弾き方の人も割合多く、当時の日本人の学生に比べると技術のバラつきも多かったですが、型にハメられてつまらん演奏をしてる人はほぼ皆無でした。
みんなそれぞれになにかしら個性や、また主張、それから趣向みたいなものをきちっと持っていた気がします。
逆に、これらを失ってしまうぐらい型にハメる事は、どうなのかなー?と思う部分もあります。
ただ、西洋文化圏から抜けて、邦楽のお稽古などは、徹底的に型に嵌める 事から、初めて個性が生まれてくる、という発想を持っていたりしますし、どちらが正解、ではないかもしれません。
フィドルを知ると、反対にクラシックヴァイオリン の姿も浮き彫りになるようで、面白いです。
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